【大航海時代のおと】

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ありがとう、日本語の生徒たち。それから、妻にも感謝。

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                   遠足の風景



この国では、日本語能力試験は年1回だけ12月の第一日曜日に行われます。


私の4人の生徒たちもその試験を受けました。

それで、翌日の月曜日にその慰労会と今月の妻の誕生日祝も兼ねて、妻が面倒をみている高校生2人を含めた8人全員で遠足に出かけました。

小型の乗り合いバスで30分ぐらいのところにある港へ行き、湾内遊覧船に乗ったあとで昼食をとり港の岸壁や展望台を散策するだけの遠足です。

でも、ここでは若い人もおとな同様に良く食べ良く話しとても楽しそうにしてくれるので、私たちにとってもこの遠足が楽しみのひとつになりました。実は日程の調整など若干面倒なこともあるためにどうしようかなどと迷っていたのですが、生徒たちから催促されて結局今年も実行することにしたのです。


よく定年後の海外生活のパタ-ンとして日本語教師を考えられる方が多いようですが、それが充実したものになるかどうかは、「良い生徒に恵まれるかどうか」という,とても単純だけれど実際にはなかなか叶わない条件次第だと私は思います。


この国でも、アニメやファッションや音楽を通じて、また欧米とは全く異なる歴史や文化を持つ先進国として、驚くほど多くの若い人が日本を意識し日本語に興味を持っています。


ところが、言葉も文字も文法も西ヨーロッパ言語と全く異なる日本語の習得の困難さはいつもは楽天的な彼らを一挙に絶望的にさせるようです。そのため、折角始めても殆どの人はひらがな・カタカナも満足に書けない段階で挫折してしまうと言っても大袈裟ではありません。


つまり、日本語学習が成立するためには、何故かあまり言われていないことですが、責任感と忍耐強さでこの日本語の途方もない難しさを克服しながら勉強し続けてくれる良い生徒が実は不可欠なのです。(当たり前すぎることかも知れませんね。)


私の場合は、幸運にも約3年前から自発的・継続的に勉強する習慣を身に付けた優秀な生徒に恵まれました。そのうえ、彼らは私の妻がペル-人であることで安心するようで、家で食事をしていくことも多いし勉強以外のことまで相談するほど妻を慕ってくれています。


私は、日本語学習のお手伝いを通じて生き甲斐と健康を与えられました。

そして、それを可能にしてくれた優秀な生徒たちと、私と生徒たちを支えてくれている妻に感謝しています。

もっとも、妻に感謝しなければならないのは、この件についてだけではなく、この恐ろしく難しい社会で生きながらえさせて貰っていること全体についてなのですが。

この社会の恐るべき難しさについてもこれから少しずつお話していきたいと思います。


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by GFauree | 2014-12-10 10:47 | Comments(0)