【大航海時代のおと】

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日本語能力試験の結果が出た





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                                         (写真撮影 三上信一氏)




12月に行われた日本語能力試験の結果が出ました。

私の4人の生徒たちも、この試験を受けました。合格した人も、合格できなかった人もいます。

3年前、日本語を教え始めたときは「日本語能力試験」には関わらないつもりでした。

ひらがなの読み方・書き方から始めた自分の生徒たちが試験を受けるようにまでなるとはとても想像できなかったし、また変に期待させてはいけないと思ったからです。

でも、生徒たちが予想以上に頑張って続けてくれるのを見るうちに、「試験」という具体的な目標があった方が良いのではないかと思うようになり、生徒に話すと積極的な反応でした。

受験させる以上は、それなりの準備が必要です。
日本から受験用の参考書や問題集を取り寄せて、復習の授業をしたり模擬試験をやらせたりしました。

ですから、合格が判ったときの嬉しさはひとしおでした。
けれど、私がもっと嬉しかったのは合格できなかった生徒の反応です。

私の4人の生徒のうち3人は、もう大学を卒業して働きはじめたか、大学に行きながら働いている人です。ですから、私のところに習いに来るときはかなり疲れているのが分ります。それに、予習していないのが分ると私の機嫌が悪くなるのを知っているので予習もしてくるのです。なぜそこまでして日本語を習うのかと言えば、「自分の将来の一端を日本語に賭けているから」ということだろうと私は考えています。

新しく始めた仕事がたいへんだったり、個人的につらい事情があったりしているのをこちらも感付いていて「休んでもいいよ」と言いたくなる時もありますが、それは言えません。せっかく本人が頑張っているのに水を差すわけにはいかないからです。

それで、私は日頃から生徒たちに「それぞれ、人によって事情が違うのだから結果は問題にしない。どれだけ努力しているかだけを問題にする。」と言って来ました。

今回合格できなかった生徒については、もうこれでやめてしまうのではと心配していました。ところが、私が日頃言っている言葉をもちだして、まだ続けると言ったまま、そのあと何事もなかったように通って来ています。

私は、困難な条件のために思わしい結果が出ないままやめないでくれたことで正直なところほっとしました。でも、ほっとする以上に、私が言って来たことを正面から受け留めてくれたことが分って嬉しい思いをさせて貰ったのです。

仕事でかなり疲れているのに勉強をしに来る生徒たちに感心している私に、妻は「この国の若い人はそういう人が多いから」と当然のことのように言うだけです。









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by GFauree | 2015-03-04 15:37 | 日本語個人教授 | Comments(0)